最小セットが分かっても、次に迷うのが、どう組み立てるかです。お店にも、ネットにも、「ライン使い」という言葉や、「1本で済む」というタイプ、バラバラに選ぶ方法など、いろいろな進め方があります。化粧品を使ったことがない私は、まず、その違いが分かりませんでした。ここでは、3つの組み立て方を、特定の商品を挙げずに整理します。

組み立て方は、大きく3つ
調べてみると、組み立て方は、ライン使い、単品使い、オールインワンの3つに分けて説明されていました。
化粧水、乳液、美容液など、同じブランドの同じシリーズのアイテムを、そろえて順番に重ねて使うやり方のことです。
化粧水は〇〇、乳液は△△というように、アイテムを1つずつ別々に選んで、組み合わせて使うやり方のことです。
化粧水・美容液・乳液・クリームなどの役割を、1つの商品にまとめたものです。
- ライン使い:同じブランド、同じシリーズのアイテムを、そろえて使う。
- 単品使い:アイテムを1つずつ、別々に選んで組み合わせる。ブランドが違ってもよい。
- オールインワン:化粧水や乳液などの役割を、1本にまとめたものを使う。
ライン使いで言われていること
ライン使いについては、複数の解説を読みました。いずれも、化粧品の販売会社やメーカー、メディアのもので、参考程度にしています。
メリットとして挙げられていたのは、次のような点です。
- まとめて選べるので、時短になる(@DIME、2017年)。
- メーカーが決めた使う順番や量に従えば、迷いにくい(@DIME、ナールスエイジングケアアカデミー)。
- 同じブランドは、成分の組み合わせや相性が考えられている、とされる(ナールス、ネイチャーズウェイ)。
いっぽう、デメリットとして、ナールスエイジングケアアカデミーは、最初から全アイテムをそろえると、肌に合わなかったときの金銭的な損が大きい、アイテムごとに減るペースが違う、費用がかさみやすい、新しいブランドを試す機会が減りやすい、を挙げていました。ネイチャーズウェイの解説でも、シリーズ全品を使うことが常によいわけではなく、肌の状態に合わせて、アイテムの数を調整することが大切、とされています。
単品使いで言われていること
ナールスエイジングケアアカデミーでは、ライン使いをしなくても、異なるブランドから、自分の肌質に合うものを選べば、肌の状態は保てる、としていました。1〜2品だけお気に入りを使って、ほかは価格で選ぶ方法や、いきなり全部をそろえず、1品ずつ試して、合うものを増やす方法も紹介されています。
いっぽう、ネイチャーズウェイの解説では、異なるブランドを組み合わせると、成分の相性で肌トラブルが起きることがある、という指摘もありました。HairHapiのコラムでは、ライン使いにこだわる必要はなく、肌に合うものをそれぞれ選べばよい、同じ有効成分が重なりにくくなるので、複数の悩みに対応しやすい、とされています。
つまり、ライン使いがよいか、単品使いがよいかは、資料によって見解が分かれていました。どちらかが正解、とは言えないようです。
オールインワンで言われていること
オールインワンについては、onecosmeのコラム(化粧品の販売会社のもの・参考程度)に、気をつけたい点が挙げられていました。
- 配合が決まっているので、季節や肌の状態に合わせて、特定の成分の量を加減することができない。
- いろいろな成分が1本に入っているので、肌に合わなかったとき、どの成分が原因か分かりにくい。
- 乳液やクリームより、油分が少なめなので、フタをする力が弱い。
- 特定の悩みがあるときは、専用のものを使うほうが向く場合がある。
同じコラムには、オールインワンと、化粧水・乳液を重ねたときで、水分量はほぼ同じだった、という測定の話もありました。測定の条件が分からないので、鵜呑みにはせず、「そういう話もある」くらいに受け止めています。つまり、短所は、保湿力そのものより、加減のしにくさのほうにある、という整理のようです。
オールインワンの形の違いや、足りないときの足し方などは、種類別の記事で、あらためて調べます。
3つを、表で比べる
| 比べる点 | ライン使い | 単品使い | オールインワン |
|---|---|---|---|
| 手間 | アイテムが増えるが、順番や量は決まっている | アイテムが増え、組み合わせも自分で考える | 少ない |
| 加減のしやすさ | アイテムごとに、量を変えられる | アイテムごとに、量も種類も変えられる | 配合が決まっていて、加減しにくい |
| 合わなかったとき | 1つずつやめて、確かめやすい | 1つずつやめて、確かめやすい | 成分が多く、原因が分かりにくい |
| 費用 | 全部そろえると、かさみやすい | 必要なものから選べる | 1本で済む。足すと増える |
| 相性 | 同じブランドで、相性が考えられている、とされる | 自分で見極める必要がある | 1本の中で、まとまっている |
表は、これまで紹介した資料の内容を、私が整理したものです。販売会社やメーカーの解説が中心なので、一般的な傾向として、参考程度に見てください。
重ねると、保湿は高まるのか
Medical Noteの「皮膚の乾燥」には、保湿剤は複数のものを併用することで、保湿効果が高くなるので、化粧水、美容液、乳液やクリームなどを重ねて塗りましょう、という記述がありました。ただし、これは乾燥への対応として書かれたもので、アイテムの数が多いほどよい、という意味ではないと思います。先ほどのオールインワンの話と合わせると、重ねて使うか、1本にまとめるかは、肌の状態と続けやすさで決めればよさそうです。
どれを選ぶか:私の整理
ここからは、調べたことをもとにした、私の整理です。
- まず習慣にしたい、続くか分からない:手間が少ない形から始める。オールインワンや、化粧水と乳液の2品など。
- 乾燥が強い、トラブルがある、細かく調整したい:アイテムを分けて、1つずつ調整できる形のほうが、合わせやすい。トラブルが強いときは、先に皮膚科へ。
- ライン使いか、単品使いか:資料の見解が分かれていた。どちらでも、全部を一度にそろえず、1つずつ試して増やす。
途中で切り替えてもかまわないと思います。足りなければ足す、合わなければやめる、という進め方であれば、どの組み立て方でも、大きく失敗しにくいのではないでしょうか。
どの組み立て方でも、共通すること
- 洗顔のあとは、なるべく5分以内に保湿する(Medical Noteの解説)。
- 強くこすらない。
- 初めて使うものは、少量で試してから。使い始めるときは、一度に1つずつ。
- 赤み、かゆみ、ヒリつきが出たら、使うのをやめる。続くときは皮膚科へ。
まとめ
- 組み立て方は、ライン使い、単品使い、オールインワンの3つ。
- ライン使いは、そろえやすく迷いにくいが、費用がかさみやすい。単品使いは、必要なものから選べるが、自分で見極める必要がある。資料の見解は分かれている。
- オールインワンは、手間が少ないが、加減しにくく、合わなかったとき原因が分かりにくい。
- どれを選んでも、全部を一度にそろえず、1つずつ試して、合わなければやめる。
参考にした資料
- @DIME「同じブランドで揃えるスキンケアの「ライン使い」って効果あるの?」(2017年8月・専門家の記載なし/参考程度)
- ナールスエイジングケアアカデミー「スキンケア化粧品のライン使いのメリットとデメリットは?」(化粧品販売会社の店長が監修/参考程度)
- ネイチャーズウェイ「スキンケアを「ライン使い」するメリットとは?」(2025年12月・メーカーの記事/参考程度)
- HairHapi「スキンケア化粧品をライン使いしないとどうなる?」(監修者の記載なし/参考程度)
- onecosme「オールインワンはやめたほうがいい理由は?」(化粧品の販売会社のコラム/参考程度)
- Medical Note「皮膚の乾燥」
※この記事は個人が調べた内容をまとめたもので、医療上の助言ではありません。効果の感じ方には個人差があります。気になる症状が続くときは皮膚科にご相談ください。
