洗顔とひげ剃りの前後|化粧品を使ったことがない50代が、やり方を調べてみた

洗顔は、これまで「顔を洗えばいい」くらいにしか考えていませんでした。ひげ剃りも、毎朝の習慣として、なんとなく済ませてきました。ところが調べてみると、水の温度や洗い方、剃る前後にすることで、肌の乾燥や肌荒れが変わり得るようです。洗顔とひげ剃りの、前と後でやることをまとめます。

洗顔とひげ剃りの、前・洗う剃る・後の3つの場面を並べたイラスト。前はぬるま湯で洗う、洗う剃るはこすらず力を入れない、後は洗い流して保湿する

洗顔は、何のためにするのか

皮膚科医の話を紹介した記事(livedoorニュース、取材先はアヴェニュー表参道クリニックの佐藤卓士院長)では、夜の洗顔は、汗、汚れ、メイクを落とすためとされていました。朝は、通常、水やお湯だけでも汚れはおおむね落ちる、とあります。

水温は、32〜36度のぬるま湯

同じ記事では、洗顔の水温は32〜36度のぬるま湯が勧められていました。熱いお湯は、皮脂膜やセラミドを流してしまい、乾燥や、バリア機能の低下を招く。冷たい水は、毛穴が締まって、汚れが落ちにくくなる、という説明です。資生堂の資料(2022年冬の回)にも、熱いお湯は必要な皮脂まで洗い流す可能性があるので、避けて、ぬるま湯がよい、とありました。

用語メモ|皮脂膜
皮脂と汗が混ざってできる、肌のいちばん表面の薄い膜のことです。
用語メモ|セラミド
角層の細胞のすき間をうめている脂質(角質細胞間脂質)のひとつで、水分を保つのに関わる成分です。
用語メモ|バリア機能
外からの刺激を防ぎ、中の水分が逃げるのを抑える、肌の働きのことです。

32〜36度というのは、触って「ぬるい」と感じる程度、体温より少し低めだと考えればよいと思います。

回数と、洗顔料を使うかどうか

livedoorニュースの記事では、洗顔は基本的に朝晩2回で、1日1回以上洗うのは問題ない、とされています。洗顔料の使い方は、肌の状態によって次のように分けられていました。

用語メモ|洗顔料
顔を洗うための石けんやフォームのことです。固形、チューブに入ったもの、泡で出てくるものなどがあります。
  • 特にトラブルがない普通肌:夜は洗顔料を使い、朝は水かお湯だけでよい。
  • 敏感肌、乾燥が強い人、肌荒れがある人:洗顔料を使わない洗顔を中心にしてもよい。ただし、週に数回は洗顔料を使うことが勧められている。
  • ニキビ肌、皮脂が多い肌、油分の多いクリームを使う人:朝晩とも洗顔料を使うとよい。
  • 洗顔料で肌荒れが起きたとき:使うのをやめるか、低刺激性のものに替える。

肌質の分け方は、前の記事「肌質と肌トラブルの種類」に書きました。

洗顔料には、泡立てるタイプとそうでないタイプがある

洗顔料の形には、いくつかの種類があります。美的.comの記事(2023年11月)では、洗顔料の形を、次のように紹介していました。

  • 泡立てタイプ(チューブ・固形など):たっぷりの泡を自分で作るのが基本。
  • ポンプタイプ:泡で出てくるので、泡立てる時間がないときに便利。
  • ジェルタイプ:泡立てなくても使える、手軽なタイプ。

どれがよいかは、肌質に合わせて選ぶことが大切、と書かれています。ただし、洗顔料ごとの具体的な選び方までは、詳しく触れられていませんでした。選び方は、別の記事で調べます。

洗顔のやり方

美的.comと資生堂の資料から、洗い方の手順をまとめました。

洗顔の4つの手順(ぬるま湯でぬらす、泡を立てる、泡でなでる、流してタオルで押さえる)
洗顔の流れ。洗顔料の使い方は、商品に書かれた説明に従ってください。
  • 泡立て:泡立てネットで、ツノが立つほどきめ細かい泡を、両手いっぱいになる量まで作る(美的.com)。
  • 洗う:泡を顔にのせて、泡の上を転がすように洗う。手で肌を直接こすらない。あご先、生え際、小鼻の脇も忘れない。
  • すすぎ:ぬるま湯で、泡をしっかり流す。目安は約1分で、生え際や小鼻の脇は、すすぎ残しがないか確認する。すすぎ残しは、肌荒れの原因になるとされている(資生堂)。
  • 拭く:柔らかいタオルで、ゴシゴシこすらず、水気を押さえるように取る。

洗ったあとは、なるべく5分以内に保湿をする、とMedical Noteの「皮膚の乾燥」にありました。洗いっぱなしにしないことが大切なようです。保湿の具体的な方法は、別の記事で書きます。

ひげを剃ると、肌が荒れるのはなぜか

ひげ剃りのあとに、ヒリヒリしたり、赤くなったりすることがあります。これは、カミソリ負けと呼ばれています。

用語メモ|カミソリ負け(ひげ剃り負け)
ひげを剃ったあとに、赤み、腫れ、ヒリヒリする痛み、かゆみなどが出ることです。

原因について、いくつかの解説を読みました。医療機関のコラム(VIVACE CLINIC)では、T字カミソリは刃を肌に密着させるので、ひげと一緒に皮膚も削ってしまう、傷ついた皮膚に汗や雑菌が入ると、炎症が起きる、とされていました。EPARKグループのメディア(医師の監修記事)では、不衛生なカミソリの刃から雑菌が入ることや、シェービングクリームを使わない、肌がふやけた状態で剃る、角質まで削る、といった剃り方も原因に挙げられています。

電気シェーバーは、T字カミソリより肌荒れのリスクが低い、とVIVACE CLINICは書いています。医療情報サイトのMedical Noteでも、毛嚢炎の予防のページで、カミソリの代わりに電気シェーバーを使い、皮膚に傷を作らないようにすることが挙げられていました。ただし、どちらの道具が自分に合うかは、人によって違うと思います。

用語メモ|毛嚢炎
毛が生えている皮膚の中の袋状の部分(毛包)に、炎症が起きる状態です。

剃る前に、やっておくこと

パナソニックの解説(2026年5月)とVIVACE CLINICのコラムでは、剃る前の準備として、洗顔や保湿に加えて、シェービング剤を塗ることが書かれていました。

用語メモ|シェービング剤
ひげを剃るときに塗る、ジェルやクリームのことです。刃のすべりをよくするために使います。

具体的には、次のとおりです。

  • ぬるま湯で洗顔する。ひげがやわらかくなり、剃り残しを防ぎやすくなる。
  • 洗顔のあとに保湿する。乾燥で皮膚がめくれると、刃がかかりやすくなる。
  • 蒸しタオルで温めると、ひげがやわらかくなり、刃がすべりやすくなる(やけどに注意)。
  • シェービング剤を、ひげにまんべんなく塗る。VIVACE CLINICは、剃る範囲より少し広めに塗る、としている。

パナソニックは電気シェーバーなどを作っているメーカーなので、資料としては参考程度にしています。

剃るときの順番と向き

パナソニックの解説では、剃る場所は、もみあげや頬などのやわらかい部分から。鼻の下、口まわり、あごなどのかたいひげは、シェービング剤がなじんでから剃る、とされていました。剃る向きについては、順剃り、逆剃り、張り手の3つが紹介されていました。

用語メモ|順剃り・逆剃り
順剃りは、ひげが生えている向きに沿って剃ること、逆剃りは、その逆の向きに剃ることです。
用語メモ|張り手
片手で皮膚を軽く引っ張って、ピンと張らせながら剃る方法です。

それぞれの説明は、次のとおりです。

  • 順剃り:毛の流れに沿って、力を入れず、ゆっくり剃る。肌への負担が少ない。
  • 逆剃り:毛の流れと逆に剃る。深く剃れるが、最初から行うと、ひげが刃に引っかかり、肌を傷つけることがある。順剃りのあとに行う。刃を肌に強く押しつけない。
  • 張り手:片手で皮膚を引っ張りながら、仕上げに逆剃りする。

同じ順番について、資料によって書き方が少し違っていました。パナソニックは、順剃り、逆剃り、張り手の順に行うと、肌のダメージを抑えながら剃り残しを防げる、としています。VIVACE CLINICは、基本は順剃りで、逆剃りは仕上がりに必要な部分だけにする、としています。EPARKグループのメディアは、逆剃りや強い力は肌を傷つける、としています。肌への負担を考えるなら、逆剃りは必要な部分だけにとどめる、というのが共通する考え方のようです。

ひげを剃る日の流れを示した図。ぬるま湯で洗顔、保湿して温める、シェービング剤を塗る、順剃り、洗い流して保湿の5つの手順
ひげを剃る日の流れのイメージ(メーカーとクリニックの解説をもとにした例)

剃ったあとに、やっておくこと

  • ぬるま湯で、シェービング剤を洗い残しなく流す。あごの下や耳の後ろに残りやすいので注意する(パナソニック)。
  • 冷たい水で顔を整えて、清潔なタオルで水気を押さえる(パナソニック、VIVACE CLINIC)。
  • そのあと、保湿する。
  • 赤みやヒリつきがあるときは、冷たいシャワーや、濡らしたタオルをそっと当てて、熱をとる(EPARKグループのメディア)。

洗い残しは、かゆみや肌荒れの原因になる、とパナソニックの解説にありました。

道具は、清潔に保つ

EPARKグループのメディアでは、カミソリの刃にゴミや前回のひげ、サビがあると、刃が触れた傷から雑菌が入るとされていました。予防として、カミソリは湿気を避けて、乾燥した場所に保管することが挙げられています。

こんなときは

  • 洗ったあとにつっぱる:洗顔料の使い方や、水温を見直す。
  • 洗顔料で肌が荒れる:使うのをやめるか、低刺激性のものに替える(livedoorニュースの記事より)。
  • 化粧水やローションがしみる:肌が傷ついている可能性があるので、早めに皮膚科へ(パナソニックの解説より)。
  • カミソリ負けは、多くが2〜3日、長くても1週間ほどでおさまる。それ以上続くときや、かゆみが耐えがたいときは、皮膚科へ(EPARKグループのメディアより)。

まとめ

  • 洗顔の水温は、32〜36度のぬるま湯。熱いお湯も冷たい水も避ける。
  • 回数は朝晩2回が基本。洗顔料は、夜に使い、朝は水かお湯だけでもよい。肌の状態で使い分ける。
  • 泡をたっぷり立てて、こすらずに洗う。すすぎは約1分、拭くときも押さえる。
  • 洗ったあとは、なるべく5分以内に保湿する。
  • ひげ剃りは、剃る前に洗顔・保湿・シェービング剤。剃るときは順剃りを中心に、力を入れない。剃ったあとは洗い流して保湿する。
  • しみる、かゆみが強い、1週間以上続くときは、皮膚科へ。

参考にした資料

※この記事は個人が調べた内容をまとめたもので、医療上の助言ではありません。効果の感じ方には個人差があります。気になる症状が続くときは皮膚科にご相談ください。