肌のしくみ(角層・皮脂・バリア)|化粧品を使ったことがない50代が、基本から調べてみた

化粧品を使ったことがない私は、スキンケアの記事を読み始めて、すぐに言葉でつまずきました。角層、皮脂、バリア機能。どれも説明なしに出てきます。そこで、化粧品を選ぶ前に、肌がどんな仕組みでできているのかを調べました。

主に、MSDマニュアル家庭版と、北海道大学皮膚科の教科書の該当部分(公開年月日の記載はありません)、Medical Noteの解説を読みました。

用語メモ|MSDマニュアル家庭版
世界で広く使われている医学書「MSDマニュアル」の、一般の人向けの版です。病気や体のしくみが、専門家の執筆で解説されています。
肌の断面図。上から角層、表皮、真皮、皮下脂肪層が重なり、毛の通り道のそばに皮脂を出す皮脂腺がある

肌は、大きく3つの層でできている

MSDマニュアルによると、皮膚は表面から、表皮、真皮、皮下脂肪層の3つの層でできています。北海道大学皮膚科の教科書では、表皮の厚さは平均で約0.2mmと書かれていました。思っていたより、ずっと薄いと感じました。

用語メモ|表皮・真皮・皮下脂肪層
表皮は、いちばん外側の薄い層です。真皮は、その内側にある層で、毛や汗、皮脂をつくる器官などがあります。皮下脂肪層は、さらに内側にある、脂肪を蓄えた層です。

いちばん外側の「角層」は、水を通さない壁

表皮はさらにいくつかの層に分かれていて、いちばん外側にあるのが角層です。MSDマニュアルでは、角層は基本的に水を通さない層とされています。北海道大学皮膚科の教科書では、角層はおよそ10層の細胞が重なってできている、とありました。

用語メモ|角層
表皮のいちばん外側にある、死んだ細胞が重なった層です。化粧品がふれるのは、この層です。

角層の細胞は、そのままずっと残るわけではありません。同じ教科書では、表皮の細胞が入れ替わる周期(ターンオーバー)は、約45日とされています。

用語メモ|ターンオーバー
表皮の細胞が新しく生まれ、表面へ押し上げられて、角層になり、はがれ落ちるまでの入れ替わりのことです。

うるおいを守る「バリア機能」

Medical Noteの「皮膚の乾燥」の解説では、肌のバリア機能は、皮脂膜、角層、天然保湿因子、角質細胞間脂質などで成り立っている、と説明されています。

用語メモ|バリア機能
外からの刺激を防ぎ、中の水分が逃げるのを抑える、肌の働きのことです。
用語メモ|皮脂膜
皮脂と汗が混ざってできる、肌のいちばん表面の薄い膜のことです。
用語メモ|天然保湿因子
角層の細胞の中にある、水分を抱え込む成分の総称です。
用語メモ|角質細胞間脂質
角層の細胞と細胞のすき間をうめている、脂質の総称です。セラミドも、そのひとつです。
バリア機能のイメージ図。いちばん表面の皮脂膜の下に角層の細胞が重なり、細胞の中には水分を抱え込む天然保湿因子、すき間には角質細胞間脂質がある
バリア機能のイメージ(Medical Noteの説明をもとにした模式図。実際の大きさや並び方とは異なります)

同じ解説では、このバリア機能が弱くなると、水分が逃げやすくなり、乾燥しやすくなるとされていました。原因として挙げられていたのは、加齢、空気の乾燥、紫外線、摩擦、熱いお風呂、食事、ストレスなどです。毎日の洗い方や拭き方も関わってくるのだと分かりました。

皮脂をつくる「皮脂腺」は、毛の根もとにある

MSDマニュアルによると、皮脂腺は真皮にあり、毛包に皮脂を分泌します。皮脂には、肌を保湿し、保護する膜をつくる働きがあるとされています。

用語メモ|毛包
毛が生えている、皮膚の中の袋状の部分です。毛穴は、その出口にあたります。
用語メモ|皮脂腺
皮脂をつくって出す器官です。毛包のそばにあります。
用語メモ|皮脂
皮脂腺から出る、脂のことです。肌の表面で、うるおいを守る膜の材料になります。

北海道大学皮膚科の教科書では、皮脂腺の数は、顔の額や鼻などのTゾーンを含む「脂漏部位」で、1平方センチメートルあたり400〜900とされています。

用語メモ|Tゾーン
顔の、額から鼻すじにかけての、アルファベットのTの字に見える部分のことです。

同じ教科書には、男性の皮脂の量は、30〜40代でピークになり、そのあとは減っていく、という記述がありました。皮脂の量には男性ホルモンが関わるとも書かれています。以前、年齢と皮脂の関係を調べたとき、資料によって「減る」「減りにくい」と書き方が違っていました。この教科書の記述は、そのずれを考えるうえで、ひとつの手がかりになりそうです。

色をつくるメラニンは、紫外線から肌を守る

MSDマニュアルでは、表皮にあるメラノサイトという細胞がつくるメラニンが、紫外線を防ぐ働きをする、と説明されていました。

用語メモ|メラニン
肌や髪の色のもとになる色素です。紫外線が肌の奥へ届くのを防ぐ働きがあります。

毎日のお手入れは、何に関わるのか

ここからは、調べたことをもとにした私の整理です。洗顔や保湿は、バリア機能を保つことと関係が深そうだと考えています。洗いすぎや強くこする習慣は、バリア機能を弱める原因として挙げられていました。反対に、乾燥しやすい時期は、うるおいを守る工夫が役に立つのかもしれません。具体的な方法は、別の記事で調べます。

まとめ

  • 肌は、表皮、真皮、皮下脂肪層の3つの層でできている。表皮の厚さは平均で約0.2mm。
  • いちばん外側の角層は、水を通さない壁のような層。表皮の細胞は、約45日で入れ替わる。
  • バリア機能は、皮脂膜、角層、天然保湿因子、角質細胞間脂質などで成り立つ。弱くなると乾燥しやすい。
  • 皮脂は、真皮にある皮脂腺から出る。男性は、30〜40代でピークになるという記述がある。
  • メラニンは、紫外線から肌を守る働きがある。

参考にした資料

※この記事は個人が調べた内容をまとめたもので、医療上の助言ではありません。気になる症状が続くときは皮膚科にご相談ください。