ここまで、肌のしくみ、肌質、洗顔、日焼け止め、保湿のことを調べてきました。知識は少しずつ増えましたが、いざ何かを選ぼうとすると、「結局、最初に何をそろえればいいのか」が分かりません。この記事では、選び始める前に、何を決めておけばよいのかをまとめます。

最小セットは、「洗う・うるおす・日焼けを防ぐ」の3つ
調べてきたことを整理すると、肌のお手入れで、最初に押さえておきたいことは次の3つでした。これは、私の整理です。
| やること | 目的 | 書いてあった主なこと |
|---|---|---|
| 洗う(洗顔) | 汗や汚れを落とす | 32〜36度のぬるま湯で、泡でこすらずに洗う。朝晩2回が基本。朝は水かお湯だけでもよい |
| うるおす(保湿) | 水分を与えて、逃げにくくする | 洗ったあと、なるべく5分以内に。水分から油分の順。化粧水と乳液(またはクリーム)が基本 |
| 日焼けを防ぐ(日焼け止め) | 紫外線を浴びすぎない | 外出前に、顔に5か所に置いて重ねる。2〜3時間おきに塗り直す。夜は落とす |
それぞれの詳しい内容は、洗顔の記事、保湿の記事、日焼け止めの記事に書きました。美的.comの連載には、皮脂量が多い男性は、化粧水、美容液、乳液またはクリームの3ステップで十分、という説明もありました(監修者の記載がないメディアの記事なので、参考程度に考えています)。美容液やパックなどは、この3つに慣れてから考えれば十分ではないかと、私は思っています。
選ぶ前に、まず自分の肌質を確かめる
次に、選ぶ手がかりになるのが、自分の肌質です。前の記事「肌質と肌トラブルの種類」に書いたように、洗顔後に何もつけずに10〜15分ほど待つと、つっぱるか、テカるか、場所によって違うかで、おおよその見当がつきます。ただし、肌質は、季節や年齢、体調で変わります。1回で決めつけず、季節の変わり目などに確かめ直すのがよいようです。
肌質別の、選び方の考え方
肌質別のケアについて、美的.comの連載と、シロクの解説(化粧品ブランドを扱う販売会社のメディア)を読みました。どちらも、商品を勧めるための記事ではなく、方向性を示す部分だけを、参考にしています。
化粧品ブランドを扱う販売会社が運営している、スキンケアの情報サイト「Beauty Clip by N organic」のことです。自社で扱うブランドの商品も紹介されています。
| 肌質 | 洗顔 | 保湿 | 気をつけること |
|---|---|---|---|
| 普通肌 | 基本どおり | 基本のステップを丁寧に続ける。乾燥が気になる部分は重ね塗り | 今の状態を保つ。季節で傾くことがある |
| 脂性肌 | 余分な皮脂を丁寧に落とす | 化粧水でしっかり水分を補う。乳液やジェルは、軽めのものを選ぶ | 洗浄力が強すぎる洗顔料や、洗いすぎは、乾燥や刺激につながるおそれがある |
| 乾燥肌 | ぬるま湯で、やさしく洗う | 洗顔後すぐに。保湿成分を含むものを、化粧水から乳液、クリームまで重ねる | 刺激に弱いので、肌にやさしいものを選ぶ |
| 混合肌 | やさしく洗う | 化粧水をたっぷり使う。乳液やクリームは、部位で量を変える(額から鼻すじは軽め、頬や口まわりはしっとりめ) | まず水分を補う。皮脂が多い部分は乳液を控えめに |
| 敏感肌 | 低刺激の洗顔料を、ぬるま湯でやさしく | 洗顔後すぐに | アルコールと香料は避けることがすすめられている |
表の内容は、美的.comとシロクの記述をまとめたものです。メディアやブランドによって書き方が違うので、「こういう考え方がある」くらいに受け取っています。
表に出てくる「軽め」「しっとり」は、使ったときの感触のことです。商品の説明では、感触の言葉がよく使われますが、決まった基準はないようで、商品によって感じ方も違うと思います。
乾燥しやすい人は、保湿に使われる成分も手がかりになる
Medical Noteの「皮膚の乾燥」では、保湿剤に使われる成分として、白色ワセリン、尿素、ヒアルロン酸ナトリウム、グリセリン、セラミドなどの名前が挙げられていました。商品を見るときに、成分表示(前の記事で書いた、全成分表示)にこうした名前があるかどうかは、手がかりのひとつになりそうです。ただし、名前があるからといって、自分の肌に合うとは限りません。
角層の細胞のすき間をうめている脂質(角質細胞間脂質)のひとつで、水分を保つのに関わる成分です。
化粧品に入っている成分を、すべて書いて表示することです。化粧品では、法律に基づいて義務になっています。
季節や年齢でも、選び方は変わる
美的.comの連載には、季節ごとの考え方も紹介されていました。春は外気の汚れを落としてバリア機能を整えること、夏は紫外線対策と水分補給、秋は夏のダメージを補う保湿、冬は十分な保湿、という流れです。また、肌は日々調子が変わるので、自分のタイプを決めつけず、そのときの肌と向き合うことが大切、とまとめられていました。
外からの刺激を防ぎ、中の水分が逃げるのを抑える、肌の働きのことです。
年齢については、前の記事で書いたとおり、乾燥肌は加齢で増えやすい、男性の皮脂は30〜40代でピークになる、という記述がありました。50代の私は、若いころより乾燥の側に傾いているかもしれません。自分の肌で、確かめてから選ぶつもりです。
商品を手に取ったときに、見る場所
実際に商品を手に取ったとき、何を見ればよいのか。これまでの記事で調べたことから、医薬部外品かどうかの表示、全成分表示、使用量、日焼け止めの表示、パッチテストの5つを、チェックの形にまとめます。
病気の治療ではなく、肌荒れやあせもなどの「防止」を目的とした、作用が緩やかなものです。箱に「医薬部外品」または「薬用」と書かれています。
肌に合うかどうかを確かめるために、肌の目立たない場所に少量をつけて、反応を見る方法です。
- 「医薬部外品」「薬用」の表示があるか:ある場合は、目的が「防止」で、治療のための薬ではない。すでに出ている強いトラブルは、皮膚科へ。
- 全成分表示:化粧品には義務。前のほうに書かれた成分が、たくさん入っている成分。肌に合わなかった商品の成分表示は、控えておく。
- 使用量・使い方:商品の表示に書かれた量と、使い方に従う。
- 日焼け止めの、紫外線を防ぐ度合いの表示:日常なら、それほど高い数値でなくてもよい。炎天下や汗をかくときは、高い数値や耐水性のものを。
- パッチテスト:初めて使うものは、腕の内側などで少量を試してから。
成分表示と医薬部外品のことは「化粧品の成分表示の見方と、医薬部外品との違い」、量と順番とパッチテストのことは「スキンケアの量・順番・パッチテスト」の記事に書きました。
増やすときは、一度に1つずつ

新しいものを使い始めるときは、一度に1つだけにする、というのが、私の方針です。何か起きたときに、どれが原因なのか分からなくなるからです。これは調べた資料に書かれていたというより、私が考えたことです。
こんなときは
- 試している間に、赤み、かゆみ、ヒリつきが出たら、こすらず、水でよく洗い流して、使うのをやめる。
- 症状が続くとき、保湿をしても良くならないときは、皮膚科へ。
まとめ
- 最小セットは、洗う、うるおす、日焼けを防ぐ、の3つ。美容液などは、慣れてから。
- 選ぶ前に、洗顔後に何もつけず待って、肌質を確かめる。季節や年齢で変わるので、時々見直す。
- 肌質別の方向性は、脂性は軽め、乾燥は保湿成分を含むものを重ねる、混合は部位で量を変える、敏感は低刺激でアルコールと香料を避ける。資料によって書き方は違う。
- 商品を見るときは、医薬部外品かどうか、全成分表示、使用量、日焼け止めの表示、パッチテストを確認する。
- 新しいものは、一度に1つずつ。合わなければ使うのをやめる。
参考にした資料
- 美的.com「あきば美容研究生のメンズ美容塾 vol.121」(2022年11月・監修者の記載なし/参考程度)
- 美的.com「BITEKIスキンケア辞典」第2回(2023年6月・監修者の記載なし/参考程度)
- シロク「肌質の種類と見分け方」(Beauty Clip by N organic、2026年6月・販売会社のメディア/参考程度)
- Medical Note「皮膚の乾燥」
- 環境省「紫外線環境保健マニュアル2008」第3章(PDF)
※この記事は個人が調べた内容をまとめたもので、医療上の助言ではありません。効果の感じ方には個人差があります。気になる症状が続くときは皮膚科にご相談ください。

