化粧水や乳液を手に入れても、使い方が分からなければ、始められません。化粧品を使ったことがない私が最初に迷ったのは、「どれくらい塗るのか」「どの順番で塗るのか」「肌に合うかどうか、どう確かめるのか」の3つでした。
メーカーの資料や、皮膚科の専門家の講演などを読んで、分かったことをまとめます。

量は、商品に書いてある量が基本
美的.comの解説では、使う量は商品ごとに違うので、パッケージの裏面などに書かれた推奨量を守る、少なすぎても多すぎてもよくない、とされていました。
目安として、資生堂の資料(2020年5月)には、化粧水は500円硬貨よりやや大きめの量、乳液は10円硬貨よりやや大きめの量をたっぷり、とあります。美的.comでも、化粧水は500円玉大程度とされていました。ただし、これらは化粧水や乳液の目安です。商品によって、濃さも形も違うので、まずは箱や容器の表示を見るのが確実だと思います。
順番は、洗顔のあとに「水分から油分へ」
基本の順番は、洗顔のあとに、化粧水、乳液の順、と資生堂の資料にありました。化粧水で水分と保湿成分を与えたあと、乳液で油分を補って、肌のバリア機能を保つ状態に整える、という説明です。
肌に水分と保湿成分を与えるための、さらっとした液体です。
肌が持っている、外からの刺激を防ぎ、中の水分が逃げるのを抑える働きのことです。
美的.comでは、夜などにしっかり保湿したい日は、化粧水、美容液、乳液またはクリームの3ステップが紹介されていました。美容液は、肌の悩みや好みの使い心地で選ぶもの、乳液やクリームは、油分で潤いを閉じ込めるために最後に使うもの、とされています。
化粧水のあとに使う、肌の悩みに合わせて選ぶアイテムとして紹介されています。
油分で肌にフタをして、水分が逃げるのを防ぐためのものです。基本の順番では最後に使います。
朝や忙しい日は、オールインワン1品で済ませる、という例も紹介されていました。また、美的.comには、男性は皮脂量が多い傾向があるので、3ステップで十分、という説明もありました(監修者の記載がないメディアの記事なので、参考程度に考えています)。
化粧水・美容液・乳液・クリームなどの役割を、1つの商品にまとめたものです。
塗るタイミングは、洗顔のあと、なるべく早く
皮膚の乾燥についての解説(Medical Note)では、洗顔後はなるべく5分以内に保湿をする、入浴後も早めに保湿する、とされていました。洗ったあとは水分が逃げやすいため、ということのようです。
塗り方の流れ
手でつけるときは、適量を手のひらで温めてから、ハンドプレスでなじませる、と美的.comにありました。
手のひらで顔を包むように押さえて、肌に密着させる塗り方です。
流れは、次のようになります。
- スキンケアの前に、石けんなどで手を洗い、清潔な用具を使う(資生堂の資料)。
- 洗顔後は、柔らかいタオルで水気を押さえるように拭く。ゴシゴシ拭かない。
- 適量を手に取り、顔全体にやさしくなじませる。
- コットンを使う場合は、顔の中心から外側へ、下から上へ、軽く圧をかけて滑らせる。乾燥しやすい頬から始めて、額、目のまわり、鼻筋、口元、フェイスラインの順に(資生堂の資料)。
- 乾きやすい部分(頬、あご、口まわり)は、なじませてから少し重ねる。
強くこすらないことは、乾燥の予防としても挙げられていました。過剰な摩擦が、乾燥のきっかけのひとつになる、という説明です。
初めて使うときは、パッチテスト
初めて使う化粧品は、パッチテストで試してから、とよく言われます。調べてみると、パッチテストと呼ばれるものには、病院で行うものと、家でできる簡易的なものの2種類がありました。
肌に合うかどうかを確かめるために、肌の目立たない場所に少量をつけて、反応を見る方法です。
皮膚科で行うパッチテストは、かぶれ(アレルギー性接触皮膚炎)の原因を調べるための検査です。日本皮膚科学会総会の講演(2022年にラジオNIKKEIで放送)では、疑わしい製品を48時間貼ったままにして、はがしてから24時間後と、約1週間後に判定する方法が説明されていました。貼る場所は上背部が最も一般的で、上腕の内側は、貼ったものがはがれやすいため推奨されていない、とのことです。皮膚科クリニックの解説では、貼っている48時間は入浴できない、とも書かれていました。
特定の物質が肌に触れたことでアレルギー反応が起こり、かゆみを伴う赤みなどが出る状態です。
家でできる簡易テストは、メーカーが案内しているものがあります。ファンケルのよくある質問(2018年公開)では、二の腕やひじの内側に、化粧品は500円玉大を塗り、異常がなければ朝晩2回、同じ場所に塗る。3日間続けて変化がなければ、通常は使用に問題がないと判断できる、とされていました。心配なときは7日間に延ばすか、皮膚科医に相談する、という案内もあります。

病院のパッチテスト(48時間貼る)と、家の簡易テスト(3日間、朝晩に塗る)は、やり方も目的も違います。家の簡易テストは、メーカーごとにやり方が違うようなので、使う商品の説明書きにも目を通すのがよさそうです。
また、「パッチテスト済み」と書かれた化粧品でも、すべての人にアレルギーが起きないということではない、と化粧品の受託開発会社の解説にありました(メーカー側の資料なので参考程度)。表示を見て安心しすぎず、自分でも少量から試すのが無難だと思いました。
こんなときは
- 試している間に、かゆみ、赤み、ヒリつきが出たら、こすらず、すぐに水でよく洗い流して、使うのをやめる。
- 症状が続くときや、判断に迷うときは、皮膚科に相談する。
まとめ
- 量は、商品の表示(推奨量)に従う。目安は、化粧水が500円玉大程度、乳液が10円玉大程度。
- 順番は、洗顔のあと、化粧水、乳液(またはクリーム)の順。水分から油分へ。
- 洗顔のあと、なるべく5分以内に塗る。こすらず、顔の中心から外側へ。
- 初めて使うときは、二の腕などで少量を試す。病院のパッチテストとは別物。
- 異常が出たら、洗い流して中止。続くなら皮膚科へ。
参考にした資料
- 資生堂「スキンケアで良い肌触りを」2020年5月の資料(PDF)
- 美的.com「BITEKIスキンケア辞典」第2回(2023年6月・監修者の記載なし/参考程度)
- Medical Note「皮膚の乾燥」
- ラジオNIKKEI「マルホ皮膚科セミナー」化粧品によるアレルギー性接触皮膚炎(2022年11月28日放送・PDF)
- 小西皮ふ科「パッチテストについて」(皮膚科クリニックの解説)
- ファンケル「肌が敏感で化粧品の使用が心配です。使用前のテスト方法を教えてください」(2018年公開・メーカーのFAQ/参考程度)
- 東洋新薬「化粧品のアレルギーテスト/パッチテストとは?テスト済み表示のルール」(化粧品の受託開発会社のコラム/参考程度)
※この記事は個人が調べた内容をまとめたもので、医療上の助言ではありません。効果の感じ方には個人差があります。気になる症状が続くときは皮膚科にご相談ください。簡易テストの方法は、メーカーごとに異なります。

